過去と未来どっちに行きたい?→長女の小さかった頃に行きたい!
先日、長女が
「ママ、時間を行き来できるなら、過去と未来どっちに行きたい?」
と聞いてきた。
すぐにはどっちとも答えられず、長女はどうなのかと聞いてみたところ、
「私は未来に行って、大人になったらどんなお仕事をしてるのか見てみたい」
と言う。
なるほど。
小学生らしい。
ただ、
「幼稚園は宿題がないから幼稚園に戻るのもいいな~。」
なんてことも言っていた。
さて、私はどうだろうか?
未来がどうなっているかなんて、これから先はどんどん年を取り、
おばちゃんからおばあちゃんになっていくしかない。
そんな未来に別に楽しみなんてないし、子供たちが大人になっているのは見たいようにも思うけど、
そんなのを今見られたってどうしようもない。
では、過去はどう?
自分の過去に戻りたいとは思わない。
あの時こっちを選ばずに、あっちを選んでいたら
今頃どうなっていたかな~なんてことは考えることもあるが、
もう一度あの時に戻って選択し直したい、やり直したい、
とまで後悔していることは一つもない。
若いころ、楽しかったことはいっぱいあるし、
独身時代は自由でよかったなあ、とも思うけど、
結婚して子供を授かった今が幸せだと思える。
でも、子供からの質問にはなんて答えよう。
「ママは、〇〇(長女)の小さかった時に戻りたい。」
そう。
次女が赤ちゃんの時のことはほんの数年前。
今でもまだ甘えん坊で、赤ちゃん時代の名残もある。
でも、長女は?
4歳の時に妹が生まれ、それからずっとお姉ちゃんとして生きてきた長女。
私がそう仕向けたのだけど、
妹の世話をとてもよくしてくれた。
そうすれば、ママが助かる、と私が言って、
長女はママの助けになりたがったから。
長女が小さいとき、私は初めての赤ちゃんとの生活に
自分がなくなってしまうという危機感を持っていた。
どうやって子供に関わればいいのかわからなかった。
「赤ちゃんは毎日顔が変わるから、写真をいっぱい撮ってあげるといい。」
などと聞き、本当に毎日のように写真を撮った。
それが悪いわけではないんだけど、撮った写真を整理しきれなくなり、
反動で写真を撮らなくなった。
元々写真大好き、元写真部という経歴もあるのに、だ。
仕事を辞めたのだって、長女のせいではない。
夫の転勤、というのは口実でもあるが、
元々辞めたいと思っていたのは私。
でも、再就職できないのは、結局のところ長女のせいにしていた。
本当に働きたいのなら、どんなことをしたって働けたはず。
いろんな思い出はあるけど、
長女の赤ちゃん時代、1歳、2歳、3歳のころに戻って、
もっともっと遊んであげたい。
もっと外で遊べばよかった。
公園へ行くのが好きではなかった。
いつも、夕飯の支度とか、掃除、片付けとか、
子供と関わること以外の家事のことばかり気にしていた。
やり直せるなら長女への関わり方をやり直したいけど、
やり直せなくても、乳幼児期のかわいい頃の長女にもう一度会いたい。
「ママは、〇〇(長女)の小さかった時に戻りたい。
今はもうこんなに大きくなってしまったけど、
〇〇もこ~んなにちっちゃくて可愛かったよ。」
長女は恥ずかしそうに笑っていた。
今が可愛くない、とかそういう話ではなくてね。
家事もうまーくこなして、子供へのかかわり方も上手なママさんが近所にいた。
時々お互いの家を行き来して、ご飯を持ち寄って食べたり、
お風呂にまで入れてもらって、あとは家に帰って寝るだけ、とか。
でも、そのママさんやそのお子さんとの交際は、
私にとって自分の劣等感を最も感じる時間となった。
ちょっと別の事情もあるのだけど、
我が家がマイホームのために引っ越したことによって、
物理的にも離れてしまい、会うことはほとんどなくなった。
いつも片付いている家、
好き嫌いなく何でも食べてくれる子供、
早く寝て、早起きする子供、
運動が得意な子供。
きっと、自分の望むものを、その母子が持っていたから。
でも、今ならわかる。
私の考え方次第で、もっと私は楽になれた。
ないものを手に入れるため、もっと努力することができたし、
自分の持っているものを生かして、もっと楽になることもできた。
私とこの子にだって、いいものはある。
私が、子供優先にやり切れてなかったことが、
結局自分の足を引っ張ることにもなった。
今、赤ちゃん対象の子育てブログなんかを読ませてもらっていると、
私もこんなブログから情報を知りたかった、と思うことがよくある。
たとえば、「ねんねトレーニング」。
長女はほんとに寝ない子だった。
だから私は自分の時間が持てなかった。
夜だけでなく、お昼寝もあまりしなかった。
外遊びが少なかったのかも、と思ったこともあるが、
保育園に入ってから、ほかのお友達がお昼寝しているときも、
布団の中で目をぱちくりさせていたらしい。
その子の性質なんだろう。
食べ物の好き嫌いも、実母に言わせると
「食べさせないから、食べられないんだ。」
と言うことだけど、食べさせようとしても、食べようとしないんだから。
義母はうまーくのせて食べさせたりするけど、
私は長女の性格をよく知っている(と思い込んでいる)ので、
2回くらい拒否されればもう勧めない。
思い出すといろいろあるけど、
タイトルの質問の答え。
「長女が赤ちゃんから3歳くらいの頃までの時代に行きたい」
です。
そういえば、昔、
子供は3歳ごろまでに一生分の可愛さを親に与えてくれる、
とか何とか、そういう意味の話を聞いたことがある。
だから、思春期になって憎まれ口をたたいたり、
関係が険悪になってしまったりした時、
親は子供の小さかった頃の姿を思い出すといいとかなんとか。
忘れちゃったけど。